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電車と自転車で栃木へ:輪行の基本と県内の起点駅

走る · 公開 2026-10-24

駐車場の向こうに横長の駅ビルが見える、晴れた日のJR宇都宮駅西口
JR宇都宮駅の西口(2020年4月)。県内サイクリングの起点になりやすい駅の一つ。写真:Miyuki Meinaka/CC BY-SA 4.0

自転車を分解または折りたたんで専用の袋に収め、電車で運ぶことを「輪行(りんこう)」と言います。輪行を覚えると、首都圏から栃木県の日光や那須、渡良瀬遊水地まで電車で移動し、そこから走り始めることができます。片道だけ走って帰りは電車、という計画も立てられるようになり、サイクリングの行動範囲が大きく広がります。

鉄道会社の規則は改定されることがあります。ここで紹介するのは一般的な考え方です。利用する前に、必ず各鉄道会社の公式サイトで最新の規則を確認してください。

基本のルール

多くの鉄道会社では、自転車は「手回り品」として車内に持ち込むことができます。その条件は鉄道会社ごとの規則で定められていますが、主なポイントは共通しています。

詳細はJR東日本、東武鉄道など、利用する鉄道会社の案内を確認してください。

輪行袋の種類

前後輪を外すタイプ

前輪と後輪の両方を外し、フレームの両側に車輪を固定して袋に収める方式です。コンパクトにまとまり、車内で場所をとりにくいのが利点です。後輪を外す際には、チェーンやディレイラー(変速機)を傷めないよう、エンド金具で保護するのが一般的です。

前輪だけを外すタイプ

前輪だけを外して収める方式で、作業が簡単で時間がかからないのが利点です。そのぶん縦に長く、かさばります。

折りたたみ自転車

折りたたみ自転車は、たたんで専用の袋に入れるだけで済むため、輪行の手間がもっとも少なくなります。

はじめての輪行の手順

  1. 自宅で練習する:駅で初めて袋詰めをすると、思った以上に時間がかかります。一度は自宅で、外す・収める・組み立てるの一連の流れを試しておきましょう。
  2. 駅の外で作業する:袋詰めや組み立ては、駅の改札外の、通行の妨げにならない場所で行います。改札内やホームでの作業は避けましょう。
  3. 汚れ対策:チェーンの油が袋や周囲の人の服につかないよう、チェーンカバーやウエスを用意しておくと安心です。
  4. 組み立て後の点検:車輪の固定、クイックリリースやスルーアクスルの締め付け、ブレーキの効き具合を必ず確認してから走り出してください。

車内でのマナー

新幹線を使う場合

首都圏から栃木県へは、東北新幹線で宇都宮駅や那須塩原駅まで移動する方法もあります。新幹線でも、輪行袋に収めた自転車は手回り品として持ち込める扱いが基本です。東海道・山陽・九州新幹線などでは、大きな荷物について事前予約が必要な制度がありますが、路線によって取り扱いが異なります。利用する路線の最新の規則を確認し、最後列の座席の後ろなど荷物を置ける場所の有無も事前に調べておくとよいでしょう。

栃木県内の起点になりやすい駅

エリア駅の例向いている走り方
日光JR日光駅、東武日光駅いろは坂のヒルクライム、中禅寺湖・奥日光方面(いろは坂の記事)
那須JR那須塩原駅、JR黒磯駅那須高原の上り、那珂川沿い(那須高原の記事)
県央JR宇都宮駅ジャパンカップのコースがある森林公園方面、市内の自転車関連施設(宇都宮の自転車文化)
県南JR小山駅、栗橋駅、古河駅、東武の板倉東洋大前駅・柳生駅など渡良瀬遊水地の平坦な周回(渡良瀬遊水地の記事)
両毛JR足利駅、JR佐野駅、東武の足利市駅など足利・佐野の市街地と周辺の丘陵
県東部真岡鐵道の各駅益子・茂木方面の丘陵地帯

真岡鐵道のようなローカル線では、車両や運行形態によって輪行の扱いが異なることがあります。また、ローカル線は本数が少ないことが多いので、帰りの列車の時刻を必ず確認しておきましょう。

片道ライドの組み立て方

輪行の最大の利点は、出発地と到着地を別の駅にできることです。たとえば、県北の駅から走り始めて県央の駅で電車に乗る、あるいは日光から山を下って平野部の駅まで走る、といった計画が可能になります。2017〜2019年に県内で開かれた国際ステージレースも、町から町へ移動するラインレースが中心でした(コースの記録)。かつてのステージのスタート地点とフィニッシュ地点の近くの駅を結べば、レースの舞台を自分のペースでたどる旅にもなります。

その際は、下り基調のルートを選ぶと体力的に楽になること、風向きによって負荷が大きく変わること、そして到着駅の最終列車の時刻を考えて余裕のある計画を立てることがポイントです。

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